新山 直広 TSUGI

「RENEW」は、持続可能な地域づくりを目指し、2015 年に福井県鯖江市河和田地区で始まった産業観光イベント。会期中は普段出入りできないものづくり工房の見学を通じて、作り手の想いや背景を知り、体験しながら商品の購入を楽しむことができます。現在は鯖江市・越前市・越前町の7つの産地で開催し、毎年約90事業所が参加。国内最大規模のオープンファクトリーイベントに成長しています。TSUGIでは企画とアートディレクションを担当。RENEWきっかけで、35の新規店舗がオープン。65名の就業者が生まれ、産地の意識変革が起きました。RENEWは狭義の産業観光だけにとどまらず、雇用創出、産地内教育、通年での産業観光推進など、産地の熱量を上げる様々なプログラム 展開により、「ものづくり」から広がる「まちづくり」「ひとづくり」といった、産地の未来を醸成する好循環を生み出しています。

CL：一般社団法人SOE
Dr：新山直広（TSUGI / SOE）
AD：村谷知香（TSUGI）
D：村谷知華・室谷かおり・田中理佐子（TSUGI）熊谷歌乃（インターン）
PM：平田藍莉・宮藤遥香・高木梨帆（SOE）
PH：荻野勤（ Tomart -Photo Works- ）
※RENEW/2024の体制

keamu/ケアムはご高齢の方・介護が必要な方向けに、着る人・着せる人両方の視点から考えた、自宅からそのまま外出できるルームウエア。国内有数のホテルのルームウエアを手がけ、メディカル白衣（看護衣）の国内の高いシェアを誇る、冨士経編株式会社の強みを生かしてブランドを立ち上げました。本当に大人が着たいと思える機能性と、デザインを兼ね備え、介護する人、介護される人の負担を軽減するとともに、全てのシニア世代が毎日を気持ち良く過ごせる安心な社会の実現を目指しました。

グッドデザイン賞2022において、BEST100と特別賞（グッドフォーカス賞 [技術・伝承デザイン]）をダブル受賞。

CL：冨士経編株式会社
CD：新山直広（TSUGI）
AD： 室谷かおり（TSUGI）
D：室谷かおり・村谷 知華
TD： 引野謙司 (KENJI HIKINO)
PH：水上晃一 （I’M HERE）
HM：Miho Hirota

福井駅前の一帯を北陸新幹線福井駅開業に伴い再開発してできた複合施設 「FUKUMACHI BLOCK」のネーミング、ロゴデザイン、WEBデザインを担当しました。 FUKUMACHI BLOCKは、フードホール・ホテル・ジム・音楽ホール・マンションが併設されており、 さまざまな機能が集積するなかで、お互いを尊重し協力し合う関係を築き、 新たな価値や文化を生み出す「生活文化創造街区」としてこれからの福井のランドマークを目指します。 「仕合せをともに育む、生活文化創造街区」をコンセプトに 「個性が組み合わさり、未来が積み上がっていく。」をテーマとし 「福井まちなか」を表す“ふくまち”と、 「街区」を表す“ブロック”を組み合わせネーミングしました。 ロゴデザインは さまざまな機能を持つ施設やテナントがA街区に集う光景を “積み木=ブロック”に例え、 福井まちなかで 「たくさんの個性が積み木のように組み合わさっていく」 「新しい歴史が積み重なっていく」 という想いを込め、 伸びやかなブロックの形で街区を表現しました。 ネーミングとロゴの決定には、広報イベント部会（街区名称検討会）の皆様と検討させていただきました。

CL： 福井駅前電車通り北地区A街区市街地再開発組合

NAMING
新山 直広（TSUGI）
高野翔（福井県立大学地域経済研究所 准教授）
瀬戸川りさ子（TSUGI）
室谷かおり（TSUGI）

DESIGN
CD：新山 直広（TSUGI）
AD：室谷かおり（TSUGI）
D： 室谷かおり/村谷知華 （TSUGI）

2023年2月に移転リニューアルした「ふくい食の國291」のロゴ・サイン・ウェブなどグラフィックツール一式をデザインしました。
ふくい食の國291は、県内各地から厳選した食品や工芸品のショップ、福井の食の魅力を凝縮したイートインスペース、福井の旅をお手伝いする観光移住情報コーナーを有する複合施設です。コンセプトは「福井を買って、味わい、旅する」。1階の食品/お酒フロアと地下1階の工芸品フロアでは、県内各地から厳選された食品やお酒、工芸品などの「福井の逸品」を通して、福井のさまざまな魅力を感じていただけます。TSUGIは工芸品のディレクションを担当しました。地下１階のイートインスペースでは、福井の山・海・里を満喫できる料理をご提供しています。福井県産そば粉を使った手打ちそばや旬の魚介を使った海鮮丼など、現地から新鮮な食材を直送。福井の日常を感じられる「食」を通して、福井に旅しているような気分をお楽しみいただけます。また、地下1階にはイベントスペースも併設しており、季節のフェアや旬の食材の販売会など、福井の魅力を発信するさまざまな機会が生まれています。

CL：福井県
空間設計：原田周子（SH ARCHITECTS & DESIGN）
AD：新山直広（TSUGI）
PM：瀬戸川りさ子（TSUGI）
ロゴデザイン：室井泉海（TSUGI）
サイン/グラフィックデザイン：室井泉海・東遥花（TSUGI）
ウェブデザイン：室谷かおり・田中理佐子（ TSUGI）
コーディング：メディアンスフリー・ピュアプラス
WEBサイト撮影：荻野勤(Tomart Photo Works)
ECサイト撮影：grafeel
テキスト：石原藍(vue)

POSTER LIGHT は、福井県鯖江市の印刷会社 サカエマークが、生活を豊かにする印刷物のあり方を追及し生まれたプロダクト。印刷技術を生かし、一般的な照明器具よりも表現やバリエーションの自由度が高く、さまざまな可能性を秘めた「印刷会社だからこそできる照明器具」です。ここ福井県は、日本のフィンランドと言われるほど雪深く、雨や曇りが多い地域。家の中で過ごす時間が多い北欧でインテリアが発達していったように、私たちも色彩性の高い照明を作ることで印刷の可能性を広げていきたいと考えます。印刷物には、空間や人々の気持ちを変える力があります。
特殊印刷技術を使った表現の自由度を強みに、みなさんの家を楽しく明るく照らす存在になりたいという思いで生まれました。

CL：株式会社サカエマーク
CD：新山直広（TSUGI）
AD/D：村谷 知華（TSUGI）
PD：高田陸央
I：unpis
PH：片岡杏子

野菜や果物からできた紙文具ブランド「Food Paper」のブランド醸成、商品開発、ロゴ、カタログ、販売戦略など全体のプロデュースを担当させていただきました。Food Paperは、越前和紙の老舗工房「五十嵐製紙」が手掛ける、廃棄される野菜や果物から作られる紙文具ブランドです。洋紙でも和紙とも違う独特な風合いが特徴で、環境に優しい紙文具ブランドとして、紙の可能性を広げていくことを目標に生まれました。発売後、世界120カ国でTV特集されたり、中学校教科書に掲載されるなど、非常に反響がありました。何よりも五十嵐製紙さんの従業員が増えたことが、とても嬉しかったです。

CL：株式会社五十嵐製紙
AD：新山直広（TSUGI）
D：新山直広・寺田千夏（TSUGI）、堀井慎太郎
PH：荻野勤（ Tomart -Photo Works- ）
ノート製本：創文堂印刷