大谷 直子 デコデックスデザイン

三方五湖の自然豊かな環境と、造形の面白さ、それぞれのかたちの親和性を捉え、気象をモチーフとしたフォルムで表現しました。
日向湖＝太陽、久々子湖＝月、水月湖＝星、菅湖＝しずく、三方湖＝雲です。
水月湖のしましま模様は、世界一の年縞が見つかった湖であるということを表しています。
紙で切り取ったようなラフなラインは、シンプルでかわいらしく、子どもでも覚えやすく、地域の方にもあらためて親しみやすさを感じていただける、誰からも長く愛されるデザインを目指しました。
神秘的な自然の造形の妙を、コピーの文章にも込めています。

若狭三方五湖観光協会のオリジナル観光アプリのロゴマークということで、若狭町の名産や景勝地、アクティビティなどをイラスト化したものをリズミカルに並べ、ここへ旅した時の風景が思い描けるようなわくわくするPOPなデザインを目指しました。
パーツを並べ替えてパターン化し、アプリ上部の帯部分へも展開しています。
若狭三方五湖観光協会が運営する道の駅三方五湖の「三方五湖マーク」をベースにした色と揃え、イメージを統一しています。

マヤの年縞をメキシコで掘り上げるというプロジェクトのシンボルであるワニをモチーフにデザインしました。
年縞の眠る湖、それを見守ってきたピラミッド、さらにそれを照らし続けてきた月をワニの背中に描き、その周りには年縞に含まれている葉の化石や花粉を散りばめました。SCLのロゴも花粉を想起させるフォルムです。湖のブルーをメインカラーに、唐辛子の赤、土やキドニービーンズを思わせる赤茶色、コーンのイメージの黄色と、メキシコのスパイシーな空気感を感じさせるものとなっています。「世界はワニの背中である」というマヤの世界観とリンクさせながら、このプロジェクトを象徴する、キラキラ感のあるデザインを目指しました。マークはTシャツや手ぬぐい、マスキングテープなどのグッズにも展開しています。

ツーデー「マーチ」という響きをヒントに、歩く足の形を音符に見立てデザインしました。シューズの紐や底の部分は目や口にも見え、キャラクター的要素も内包しています。日本語ロゴはゴシック体にアレンジを加え、文字数が多くても重くならないように工夫しています。コーポレートカラーは、若狭の海や湖の青色をメインに、季節を感じさせる山の新緑の色、若狭の梅の花のピンクをイメージしています。マークを繰り返し並べることでリズムが生まれ、いろんな足音が響いているような印象を与えます。たくさんの人と共に歩く楽しさを感じられるようなデザインを目指しました。

高校の美術教師の方から自著の教科横断型授業の取り組みについての書籍の装丁と帯のデザインの依頼され手がけたものです。
女の子がブーメランを投げているイラストに合わせてロゴの「ブ」の文字を作成し、それにそのほかの文字を合わせる形でデザインしました。
全体の表紙デザインについては、ブーメランを投げて戻ってくる軌跡の中に学校で使うステーショナリーを散りばめ、全体に丸くリースの様にまとめました。その中のカラフルな絵の具は生徒たちの多様な個性を表現しています。
背表紙のロゴは縁取り文字で作成し、気軽に手に取ってもらえるようPOPで親しみやすさを感じさせるデザインにしました。